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.Fukuyama
〜
「んー、いいや。帰る。じゃ」
「え？詩…？」
１人が嫌いな詩がそそくさと教室から出て行った。
朔玖も亜樹も詩の難しい性格に振り回されてる。
戸惑った顔、地味におもろいよ。朔玖。
詩は、少し難しい性格をしているけど、これでも幼馴染です。
部活を始めた理由は根元は、詩の父親だ。
もちろん俺も知ってる。
すっごい良い人で人として尊敬する部分しかない。
最近、詩の母親に再婚相手が出来たことで隠された詩の心、自分自身で分かっていない部分が出てきてるんだろうな。
〜
「詩ー。ほんとに入らないのー？」
「朔玖もお母さんみたいなこと言うなよ」
「えー？！ごめん！！」
怒ってる風にも聞こえるけど、こうゆう時は意外と怒ってなかったりすることもある。
地雷なんですよ…。お兄さんって顔だね。
〜
「おかえり。太陽くん」
「…」
小３、他の３人(正確には２人)とは出会う１年前に再婚した。
義母は、普通にお父さんと歳は近かった。
年の差は、まぁ、正直どうでもいい。
ただ、ただどうしても、昔からお父さんを狙っていたんじゃないかって思う。
詳しい情報を知らないから、一方的に嫌ってるだけは、全然、ある。
〜
「分からない…」
何もかもどうしたらいいか分からない。
不器用なんだよ。僕って。
むしろ不器用だけで収まるかも分からないよ。
人見知りして、自分の気持ちも意見も満足に言えず、ストレスばっか溜めて、不確かな理由だけで一方的に義母を嫌っている。
他の3人みたいにハッキリ気持ちを伝えられるようになりたい
自分の心を知る方法が知りたい。
みんなの気持ちを知る方法が知りたい。
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