【VOISING】特別な今日を君と〜VOISING学園祭〜【いれいす】【すたぽら】【シクフォニ】

35種類の結果パターン

来てくれてありがとう！ - 2024年5月17日

「あっ、YOU！良かった、まだ居ったんやな！」

「Relu君。どうしたの？」

「もし良かったら今日一緒に帰らへん？話したいことあるんやけど…。」

「いいけど、Coe君達はいいの？いつも一緒になのに…。」

「おん、Coe君達とはいつでも話せるから…今日は、YOUと話したいんよ。」

「わかった。じゃあ荷物まとめてくるからちょっと待ってて。」

鞄を取って戻ってくると、Relu君は私の手を握る。

「よしっ、じゃあ帰るで！」

昇降口で靴を履き替えて、Relu君と二人で夕暮れの街を歩く。

「いやー、学園祭楽しかったな！YOUも楽しめた？」

「うん、すっごく楽しかったよ。Relu君の出し物も楽しませてもらったし、すたぽらの5人でやってた輪投げも…。」

「あ、あのさ！その、輪投げ…YOUは、誰にいれたん…？」

「え？それは…れ、Relu君、だけど…。」

「それって…あの張り紙を読んでRelu君に入れてくれたってこと…？」

私は一瞬思わず言葉に詰まる。あの張り紙は輪投げする人の目に付く場所に張ってあって。見えなかったという言い訳は通じない。と、言うより…。

「…あのさ、YOU。そんな可愛い顔されると、いくらRelu君でも我慢できなくなりそうなんやけど…？」

ジッと目を見つめてくるRelu君を前に、嘘は付けない。

「そう、だよ…。張り紙を見た上で、Relu君に入れたの…。」

「…なんで？」

ずるい。そこまで私に言わせるつもりなのか。

「それは…Relu君が、好きだから…。」

私の決死の告白の後、頭上から安心したように笑う声が聞こえた。

「うん。Relu君も、YOUが好きやで。」



「Relu君の意地悪。」

真っ赤になった顔を隠すようにRelu君の一歩先を歩く。

「ごめんって！YOUの口から聞きたかったんよ！」

そんな言葉一つで許してしまうから、私はつくづく彼には勝てないんだろうと思う。

「…Relu君には一生敵う気しないや。」

「Relu君も同じ事思ってたとこなんやけど。」

「え〜？私はRelu君みたく口回らないもん…。」

「オレのこと詐欺師かなんかやと思ってる？」

そんな風に会話してると楽しくて、あっという間に家に着いてしまった。

「Relu君、送ってくれてありがとう。」

「Relu君もYOUと一緒に居たかったからええんやで。YOU、また明日な！」

夕日を受けてキラキラと輝く茜色の髪を揺らしながらそういう彼に、私は精一杯の笑顔で答えた。

「うん！Relu君、また明日！」

この作品には35種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：